毒親生れ・毒親育ち

50代 人生の棚卸をしたい。

ひとり旅に嵌ってしまった話

娘が就職をして1年経過した頃。

私ももう自由になってもいいのでは?と思い始めた。

夫は単身赴任中。絶好のチャンスだった。

いつも旅の情報を得てはGoogleマップを眺めていた私。

やっと動きだそうと思った。

 

 

 

 

 

一番最初に行ったのは超が付くほどの観光地だった。

まずはド定番な所から始めた。

自宅からは片道300キロ。しかも軽自動車で。

日帰りはキツイ。

目的地近くのビジネスホテルを検索しまくった。

やはり観光地なのでホテルは混雑していた。

加えて仕事のシフトとの兼ね合いもあり、上手く見つからなかった。

1週間ほど宿泊予約をチェックし続けていたが、空きは出てこない。

ちょっと日程をずらそうか、と思いつつホテルの宿泊予約を見たら翌日に1部屋だけ空きが出ていた。

これは神様が行け!と言っているのでは?

勢いで予約ボタンを押してしまった。

前日の夜10時に・・。

娘に

 

 

 

 

 

「明日から1泊で旅行に行ってくる」

 

 

 

 

と宣言をして荷造りを始めた。

初めてのひとり旅に緊張と興奮でなかなか眠れなかった。

翌朝、娘が起きる前に出発をした。

出発から1時間後にサービスエリアで仮眠を取った(笑)

無事に出発できた安堵感で急に睡魔に襲われてしまったのだ。

高速道路を走行していると地図で見ていただけでは気が付かない発見もあった。

ちょっと足を伸ばせばあの観光地にも行けそうだな。

そこから休憩を挟みつつも無事に目的地に到着。

いつもテレビで見ていたあの景色が目の前にある感動。

平日なのに人でごった返していた。

想定外だったのは思っていた以上に食べ歩きが捗らなかったこと。

最初に飲んだ炭酸飲料が良くなかった。

でも写真を撮りながら歩いているだけでも楽しかった。

お土産もたくさん購入した。

 

 

 

 

チェックインの時間に間に合うようにホテルに向かった。

観光地にあるホテルは駐車場がとても少ない。

まずは駐車場を確保したい。

運よく最後の1カ所を確保できた。

ホテルで少し休憩をして、徒歩で目的地に戻った。

こんなに歩いたのは久しぶりだった気がする。

商店街、デパート、そして観光地がコンパクトにまとまっている。

とても素敵な場所だった。

 

 

 

 

 

翌日はそのまま帰ろうと思っていた。

でもちょっと足を伸ばしてもう1つの観光地にも行ってみた。

こちらも人が多かった。

特に外国人観光客でいっぱい。

2人乗りのリフトに1人で乗ってみた。

さすがに1人でリフトに乗る人はいないと思って躊躇いがあった。

でも乗ってみたら景色が素晴らしく、人の目なんて気にしている場合ではなかった。

リフトを降り、ちょっと小腹を満たし、頂上まで歩いてみた。

写真を撮りながらゆっくりと舗装された道を徒歩で1時間くらい。

ここが観光地として人気な理由がよく分かった気がした。

 

 

 

 

 

休憩を挟みつつ、ゆっくりと自宅に戻った。

娘も仕事が終わり、帰宅していた。

私が車で往復600キロを走行したと言ったら驚いていた。

それも1人で。

でも1人だからこんなに気ままに旅ができたのだ。

誰にも気兼ねしない旅がこんなに楽しいなんて。

独りの寂しさよりも楽しさの方が圧倒的に勝った。

 

 

 

 

 

初回にしてひとり旅の魅力に嵌ってしまった私。

その後も月に1回くらいのペースでひとり旅をしていた。

1泊から2泊。遠方なら3泊する時もあった。

効率よく目的地を巡るためにパターンをいくつも練った。

時には無駄足を踏んでしまったり、目的を果たせない時もあった。

でも、そんな失敗も次に生かせばいいとさえ思えた。

50年も生きてきてこんな楽しさがあるなんて知らなかった。

 

 

 

 

 

遅咲きの狂い咲き

 

 

 

 

 

自分でそう思った(笑)

幼少期は貧乏ゆえに旅行なんてした事が無かった。

社会人になってからもお金を使う事に罪悪感を抱いてしまい旅行はした事がない。

結婚して子供が生まれてからは子供に合わせた旅行を何回かはしていた。

子供との旅行は楽しかった。

でもひとり旅には全く違った良さがあった。

目的地が楽しいだけではない。

独りの時間が何とも心地良いのだ。

正直、娘のことは気になった。

朝は起きているだろうか?

ご飯はちゃんと食べているだろうか?

でも母親の事は一切思い出さなかった。

この母親のことを全く考えない時間が私には必要だった。

思えば、幼少期からずっと母親に振り回されてきた。

結婚後に同居をしてしまい、更に母親に振り回され続けてきた。

そのデリカシーの無い言動は年々酷くなっている。

私がここまでしてもまだ自覚が無い。

私の視界にはいつも母親がいる。

それがどれだけストレスになっていたのかをひとり旅をするようになって改めて実感した。

私にとってひとり旅は母親から物理的に離れられる貴重な時間となったのだった。

 

 

 

 

 

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